2015
12.01

現在のビジネスの勝敗を決める要素

人材マネジメント, 曽和利光

組織人材戦略とは

事業は時代とともに変化します。そのため、事業から人材戦略の一貫性の軸を探すのは好ましくありません。しかし、変化が激しいとはいえ、リソースを選択と集中する時期が必ず存在します。その時に集中した先の事業をドライブにかける為の組織人材戦略とはどのように考えるべきなのでしょう。

<h3ビジネスプロセスとKey Factor Succeses(KFS)

その答えは簡単です。それは、みなさんの事業、ビジネスプロセスから考えていく必要があります。

調達→開発→生産→マーチャンダイジング→広告宣伝→販売→アフターサービスという一連の流れ。これを基本形として考えて頂き、ビジネスプロセスにおけるKFS※に合わせてみて下さい。

※KFSとはKey Factor for Succesesの省略形で、先ほど述べたビジネスプロセスのうち、一体何が勝敗を決める要素になりうるか、ということを意味します。

それに従って、その職務に応じて求める人物像やビジネスプロセス、人材フローなどを考えてみましょう。

ビジネスの勝敗を決める要素とは

そこで、ビジネスの勝敗を決めるプロセスとは一体何なのでしょう。それは事業や業界によって、あるいは同じ業界の中でも会社の考え方、戦略のとり方によって変わります。この後、業界別のKFSを確認しますが、その前に日本全体の流れを見ていきましょう。

1960年代は生産の時代

高度経済成長期と呼ばれていた1960年代では、「生産力」が勝敗を決めると言われる時代でした。今でも業界によっては生産力が勝敗を決めているものもあります。例えば、トヨタ生産方式に代表される「カイゼン」は完成形がある程度決まっており、それを安く速く大量に、かつ高いクオリティで生産することが企業の勝敗を分ける時代でした。そのため、プロセスの中でも「生産」に注目し、そこから生産に合う人の人材フローを決定していくといった形になります。

1980年代は戦略の時代

続いてバブル期と呼ばれる1980年代は戦略の時代といわれれており、「調達」がビジネスの勝敗を決めていました。この頃は、生産の方針がある程度決まっていました。それに加え、世の中の生活力が上がっていき、様々なニーズが出てきて多様性が増えた時代でした。そのため、自社はどのようなポジショニングをしていくのか、他社とどのような差別化を図り、商品を作っていくのかというところが重要でした。

現在は組織の時代

では、最近は何の時代かと言うと組織の時代となっております。というのも、昔は1年かけてじっくり立てた戦略を導入することでドカンと勝つ、という時代でした。しかし近年では思いっ立ったらすぐ作り始めて、2週間後には商品やサービスをリリースとするという企業もある状況です。つまり、戦略がコロコロ変わる、あるいはそればかり熟考していたら他社に追い付けなくなる時代です。そのため、ある程度の見立てができたら取り組んでみて、違ったら次の戦略を試してみるといった身代わりの速さが大切になってきます。そのため、現在は組織変革力や変化対応能力の時代という表現もできます。したがって、今の時代ではこの要素が企業の勝敗を分ける要素となっています。

3行まとめ

ビジネスプロセスをKFSに合わせる。
生産・戦略から組織の時代へ。
今は変化対応能力が求められる。

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