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FFS理論によるチーム編成


http://www.human-logic.jp/

人事担当者にとって、人材を適材適所に配置することは重要です。
では、適材適所とは何に対して最適化する必要があるのでしょうか。

それは、大きく分けて3つに分類されます。1つ目はその人の性格によって最適なポジションを配置するパーソナリティ最適。2つ目はアビリティ最適。これはその人の能力に合わせて最適な適材適所を行うことです。3つ目はその人のキャリアのあり方を最適化することです。今回はその中でも1つ目のパーソナリティ最適に関して述べていきたいと思います。

パーソナリティ最適には、ヒューマンロジック研究所が提唱するFFS理論というものがあります。これはアメリカの海兵隊チーム1万人を1部隊6人に分ける際、チーム編成をどのようにすれば最高のパフォーマンスを発揮するか考察したものです。その時、あいうえお順やアルファベット順ではなく、何らかのパーソナリティに基づいてチーム編成をすることをFFS理論と呼びます。

FFS理論によるチーム編成で生産性はどうなる

生産性はチームの編成の仕方によって変化します。上記のグラフを見て下さい。黒のグラフは生産理論値を表しています。これは2人なら2人分の生産性、3人なら3人の生産性になる単純な比例の関係で成り立つグラフです。そして、FFS理論に基づき同質型集団によって形成された組織は黄色のグラフ、補完型集団により構成された組織は赤いグラフで示されています。これらは、理論値よりも高い数値となります。そして、ランダムに選出した集団は無作為抽出集団と呼ばれ青いグラフで表されます。これは、一番低い生産性となっております。

同質型集団とは思考や行動が似ている人材により構成されるチームです。特徴としては、合意形成が早い代わりに、異質な意見が出にくいことが挙げられます。補完型集団は思考や行動が異なる人が補完するような組み合わせで構築されるチームです。これは合意するまでの時間はかかりますが、その分全員で様々な意見を出し合うので創造性が高まることが特徴です。

ここでマジックナンバー6という考え方があります。これは6人という数字が生産性向上のピークになっていることを表しています。上記の表を見ると、当然6人から7人になった時にも生産性は上がっているのですが、5人から6人になった時のパフォーマンスが1.6倍になるのに対して、6人から7人になった時はほとんど変化がありません。したがって、6人のチームが最高の生産性を発揮することを示しています。

FFS理論によるチーム編成でどう変わる 気分と生産性の関連性

同質型集団と補完型集団の2つのチームに対して、アクションラーニングによる雪山脱出ワークを実施しました。このワークにはあるシナリオが存在しました。それは「飛行機に乗っている人が、雪山に墜落して遭難しました。そこから脱出して生き延びるために、そこにはあるものがこれくらいあります。それをどういう優先順位をつけて持っていき最後生き延びるかをみんなで考えましょう。」というワークです。この答えのないオープンエンドの質問に対する各チームの気分と生産性に関する結果があります。

まず同質チームに関して気分は良いのですが、生産性は低くなります。次に補完型チームは、同質チームと同等の心地良さがあり、生産性も高くなるのです。つまり、どちらのチームも気分が良いという結果は出ているのですが、それが生産性の高さを保証することには繋がりません。

<3行まとめ>
生産性はチームの編成の仕方によって異なる。
6人のチームの生産性が最も高いパフォーマンスを発揮する。
気分と生産性の相関関係はあまりない。