2016
01.18

意欲と4つのモチベーションリソース

人材マネジメント

達成意欲と活動意欲

前回、採用担当者が求める人物像を掲げる要素に
① 知的基礎能力
② 主体性・自律性
③ ストレス耐性
という3つが存在すると述べてきました。

もうひとつ求める人物を選定する時によく使われている言葉があります。それは「意欲」です。この言葉は、明確に分類すると達成意欲と活動意欲の2つになります。

達成意欲とは目標や理想を高く持つことです。つまり、「私はこんな日本を変えたいです」と志し高く夢を語ることがこれに含まれます。活動意欲とは、バイタリティやエネルギーのことです。これは、目標がどうのこうのではなく活動に対する熱量のことを示しています。

ここでひとつ注意すべき点があります。それは、達成意欲が高い人のことを意欲が高いと呼んでしまうことです。当然ながら達成意欲が高いことはすばらしいことですが、活動意欲がそれと比べて相対的に低ければ意味がありません。理想が高いということは、そこに至るまでの並々ならぬ努力が必要です。つまり、達成意欲に比べて活動意欲が低い人は途中で心が折れてしまっている人になります。こういった人は「空回り」と呼ばれています。

その一方で、達成意欲は高くないですがバイタリティが高い人も存在します。この人は小さなことでも喜べる、幸せのレベルが低い人です。このケースでは、エネルギーの量が多いので、小さな達成感をいくつも味わって感じていると、気づいた時には大きなことを成し遂げる場合があります。実際、企業で活躍している人は、こちらの型の人の割合が多くなっています。

4つのモチベーションリソース

人間には性格、能力、志向という3つの側面が存在します。
これまで性格や能力に近いことを述べてきましたが、最後に志向に関して述べていきます。志向とは好き嫌いや価値観などを意味しています。

人間には組織型、仕事型、職場型、生活型の4つのモチベーションリソースあります。働く人のモチベーションを考える時にここにある4つのパターンのうちどれが1つに分類されます。

組織型とは自分が所属している組織にコミットして、会社が有名になることが嬉しい、自分が好きな組織の中で出世することが嬉しい人です。そういう部分にモチベーションリソースがある人が組織型です。

仕事型とは、どこに所属しているとかではなく、仕事自体の面白さにモチベーションの源、やる気の源がある人です。

職場型とは何をやるかというよりも誰とやるかというタイプの人です。日本人は半分以上が職場型のモチベーションといわれています。したがって、組織や上司の評価、仲間との協働の喜びなどがやる気につながっていきます。

最後の生活型は、仕事や組織、職場などの会社由来のものではなく、それによって自分の生活が豊かになることを重視している人です。ワークライフバランスという言葉がありますが、その中でライフを中心に捉えている人が生活型に分類されます。

モチベーションリソースに沿った口説き

モチベーションリソースを4つに分類する理由は、候補者を口説く際のアプローチ方法が4つのパターンによって変化するからです。例えば、組織型の人に対しては新聞や雑誌の切り抜きを見せることが効果的です。なぜなら「この会社はこんなふうに社会から評価を受けています」と見せることで、その会社に入りたい動機に繋がっていくからです。

仕事型であれば、企画書を見せたりインターンに参加させることが効果的です。職場型であれば社内イベントや飲みに行くことが有効です。生活型の人に対しては、福利厚生などをアピールすることが大切です。

3行まとめ

達成意欲よりも活動意欲に注目する。
人間には組織型、仕事型、職場型、生活型の4つのモチベーションリソースがある。
候補者を口説く際のアプローチ方法が4つのモチベーションリソースによって変化する。

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