どうも、えらいてんちょうです。とくに就職活動もせず、新卒で起業して、現在豊島区内でバーや塾など3店舗を経営しており、最近は人を雇おうかな、なんてことも考えている若手社長です。最近では自分の実体験を生かした「ショボい起業」なる概念を提唱して、「ショボい起業コンサルタント」などもやっております。

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就活反対運動をしていたら内定をもらった話

私は大学時代に就活反対運動というものをやっていました。まあデモをやったり、議員に陳情したり、などですね。この運動の一環として、渋谷や新宿、池袋の駅前で街頭演説をしていたわけです。駅前でのパフォーマンスというのは、お金をかけずに団体の知名度を上げるのにうってつけです。余談ですがいまのYoutuberなどもお金をかけずに知名度を上げる手法と言っていいでしょう。

街頭演説をやっていると、いろいろな人が寄ってきて声をかけてきます。左翼団体、右翼団体、なぞの自営業者、文句言ってくるおじさんなど、それはもう多種多様です。渋谷で2回ぐらい街頭演説をして、3回目ぐらいの時だったと思いますが、スーツを着た2人組がスススと近寄ってきまして、私に声をかけてきたのです。どうせ何かの冷やかしかなーと思って話を聞いてみると、六本木にある、まあ名前を聞けば誰でも知っている、一部上場企業のM社の人事部の人でして、「あなたを採用したいのですが」と言われました。エントリーシートも面接も何もありません。たぶんどこかで私のことを調べてきたのでしょう。この活動を通して、他にも何社からか同じようなお話をいただきました。

「いまの就活スタイルはダメだ、企業は就活のスタイルを変えろ」なんて叫んでいる人が、いまの就活スタイルでない方法で内定をもらってしまったというわけです。当時2年生でしたし、そもそも会社勤めをする気がなかったので、結局入社はしませんでしたが。

「コネ入社」は悪いことではない、自分でコネを作れ

これは、こんなことあったんですよ面白いでしょ、という話ではありません。みなさんは就活というものを、何か、一本のレールに乗って、最終的に競りにかかるみたいなものばかりだと思っていませんか、ということです。

就活といえば大手サイトに登録して、業界研究してOB訪問して、SPI受けて、エントリーシート書いて、という一連の「王道就活スタイル」で行うのが当然だと思っているかもしれませんが、実のところ必ずしもそうではないのです。

「就活」を「どういう人たちと一緒に仕事をするか」に置き換えると、いまも昔も「コネ」、つまり「すでにどういう人か知っている人」を選ぶのが普通です。むしろ、どういう人かわからない人をズラッと並べて選ぶスタイルのほうがよっぽど珍しい。

「コネ」と言うと、自分の親は別にどこかの社長とか議員とかじゃないし…とあきらめてしまう人がいそうですが、そういうことではありません。

「コネ入社」は、本来採用されるレベルに達してない人が不正な手段で採用される、みたいな文脈で語られることが多いですが、いくら有力者の紹介や親族だろうと、本当にどうしようもなく何もできない人はコネ入社もできません。そもそも「親戚の力を使って会社に有形無形の利益をもたらすことができる」のは、テストの点数が取れることなんかより企業にとってよほど利益に直結する可能性が高い「技術」である、と言ったほうが正しいかもしれません。

就活が「どういう人たちと一緒に仕事をするか」ならば、企業にとって、社員を採用する基準は「より一緒に働きたい人」一択です。おおむね、一緒に働きたい人は会社の利益になるからです。一緒に働きたくない人が選ばれることはまずありません。テストの点数が高いとか、面接で感じがよいとかいうのは、あくまで、より「一緒に働きたい」と思わせる要素のうちの一つです。ぶっちゃけ企業からすれば、利益さえ出してくれて、害をなさない人であれば、誰がどんなルートで入ってきても問題ないのです。

さっき書いたように、「コネ」というのは「すでにどういう人か知っている人」という意味です。その「どういう人か」の部分が「一緒に働きたい人」なら採用したい、ということです。このサイトにも寄稿予定の借金玉の言葉を借りれば「部族に順応」する人です。

こんな考え方をするとわかりやすいかもしれません。たとえばあなたが出版社の社員だとして、誰かに本を書いてもらいたいと思ったとします。そのとき、誰に頼むか。たぶん、すでに本が売れている実績のある人か、知り合い、または知り合いの紹介で面白い人か、メディアやネットで見かけた面白そうな人に頼むのではないでしょうか。「◯◯出版社では、いま面白い文章を書ける人を募集しています!」という求人を出す、というのは、まったくないとは言いませんが、数としては少ないでしょう。

この場合の「実績のある人」は転職でスペシャリストとして入ってくる人です。「知り合いの中で面白い人」がいわゆる世間一般でいう「コネ入社」です。「たまたま見かけた面白そうな人」が私のパターン、つまり「もうひとつのコネ入社」です。「就活王道ルート」を通ってないので、「裏口入社」になりますね。

つまり、こういうことです。親や親族が有力者ではなくても「コネは作れる」のです。ネットでも社会活動でもアイドルでもYoutuberでも何でもいいから、今までの自分の活動が評価されて、それが企業の採用担当の知るところになれば、私の場合のように、「裏口」から直接声がかかることもあるわけです。

結局、私の言う「コネ」というのは、「今までに(あるいはこれから)どういう活動をやってきたか」に尽きます。これは新卒であろうが転職活動であろうがまったく同じで、要はあなた自身が何をやってきて、何ができるか、です。

他の人と同じことしかやっていないと、「表玄関」から他の人と同じ土俵で勝負しなければいけません。逆に何か他の人がやっていないようなことを一生懸命やっていたら、どこかの会社がそれを認めてくれるかもしれません。

だから私は、若い人には、何かの事情がない限り実名顔出しで活動することを推奨しています。いまの時代、誰かを採用しようとするなら検索ぐらいはするでしょうから、その時に活動内容や作品などが残っているほうが良いからです。炎上が怖い?そもそも致命的な炎上をするほどリテラシーが低い人は会社も欲しがらないでしょうし、逆に、経営者の人が炎上している例もよく見ますので、経営者があなたの炎上理論に共感して採用してくれることもあるかもしれません。

就活と婚活は同じ、一人だけ相手が見つかればいい

私は就活というものは結婚と同じで「一点モノ」だと思っています。どんなアピールの仕方をしようが、どこかの一社があなたを選んでくれたら就活は成功です。何社内定をもらったとしても、最終的に入れるのは一社ですから。

エントリーシートを書いて、面接して…という「表玄関」からの「王道就活スタイル」を否定するつもりは(いまの私には)ありません。そちらのほうが向いている人はそうすればいいと思います。

大切なのは、向いていないのに「王道就活スタイル」しかないと思い込んで、それに適合するためにあなたの魅力を消してしまわないことです。表からだろうが裏からだろうが、あなたが今まで熱心にやってきたことが一社にでも引っかかれば、あなたの勝ちです。

裏口入社バンザイ。どんどんやっていきましょう。